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活きる仕事

夕方読み終わったばかりの本です。図書館から借りてきた児童書。
『モンスターと呼ばれたリンゴ ふじ』
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【一つの品種が世に出るまでには長い年月が必要です。地道な研究を重ねて品種を作ってきた人々に光をあて、ていねいな取材で追ったノンフィクションシリーズ】

農業で生きていくための研究と勉強と探求心。
農業で食べていく苦労と苦労と労働と、報われた時の大きな喜び。

去年の夏からのウォーキングでさんざ山のリンゴ畑を見て歩きました。
この本を読んで、横に大きく枝を広げて下から支えてるのが普通樹(ふつうじゅ)という育て方だと知りました。
2、3本の枝が開いた形をしていて、そのまま伸ばすと7mの高さになるのを、4mくらいの高さになるよう横に伸ばす。幅は約5m。
ふつう樹

矮化樹(わいかじゅ)はツリー型にして、高さは3m、幅は2m。畑然として整列するように植えられています。

歩いているとき種類の違う梨の実が一本の樹にっ実っているのを見て不思議の樹だと思いましたが、それもこの本を読んでわかりました。
果樹を育てるにはやり方がいくつかあって、種から育てる『実生』、台木に穂を挿す接ぎ木は実ができるまで何年もかかります。
そして、すでに大きく育っている木の枝に穂木を接ぎ木する
『高接ぎ』という方法。これかも。きっとこれだ!
梨の木一本 (1)

今は世界各地でも作られているふじ。国光とデリシャスという明治のころにアメリカから日本に渡ったリンゴが母と父だと初めて知りました。
ふじが出てくるまでは国光と紅玉がメインで、ふじは歯ごたえよくみずみずしく、甘さ酸味もバランスよく、とても美味しいりんごだったのにもかかわらず、農家にははなかなか受け入れられなかったそうですよ。
見かけの色づきが良くなく形も斜めで生育過程でも問題が多く、実ができるまでに木が育つには何年もかかるわけで、その間収入がなくなるわけですからね。切り替える人は勇気がいります。こういうところが果樹栽培の大変なところ。

ここで新たな疑問。紅玉はまだ出回ってるのに、国光はもう見かけない。なぜ国光だけなくなっちゃったのかな?まあこれは別の話。

地付山に歩きに行ってリンゴ農家の直売所でたくさんリンゴを買いましたが、そこには初めて知るリンゴが何種類も。
思えばたくさん買ったシナノゴールドもここ何年かに出てきた新しい品種。これの親は千秋とゴールデンデリシャスだったかな。

当時黄色いリンゴが実っている木は見かけてもまれで、スーパーでも見かけなくて、いつ出てくるんだろうと思っていたら、去年爆発的に、しかも安く手に入るようになった。ここまで来るまでに、何年かかったんだろう。

ふじの前に『大粒ブドウの時代を作った 巨峰』も読みました。なんといっても巨峰は私が一番好きな果物ですから。
こちらも同じ苦労と喜びが書かれていました。

戦前戦後から果樹栽培は同じ時期に同じ危機を迎えます。
これからは新しい果樹の時代だと研究、育種を始めた矢先に戦争が始まり、果樹より生活に役立つものを作れとのお達しで木を切られ栽培できなくなり、それでも苦労して木を守り通す。
戦争が終わってさあまたこれからというときに時代は変わり、新しい農産物が外国から入ってくる。
もっと新しい、農家が生きていける品種をとさらに研究と勉強と観察を続けて…

面白いなと思ったのは、ぶどう農家は柔軟に対応して変化を積極的に受け入れていったのに、リンゴ農家は比べれば保守的。足元に火が付くぎりぎりまで現状維持の姿勢をとっていたことです。先駆者がふじの必要性を説いてもその声は届かなかったというのですから。
ぶどうとりんごのこの違い、どこにあったんでしょうね。

ともあれ、一人が良ければいいという考えでは生き残れないのでみんな一致団結協力して危機を乗り越え、今私たちに美味しいぶどうやリンゴを届けてくれる。
農産物は農家が値段をつけているわけじゃなく、市場が決めます。
消費者が美味しいと言ってくれるかがすべて。
きついと思います。生き物と自然が相手ですから。

ありがとう。感謝します。
わたしもそんな仕事をしたい。

久しぶり作ったりんごのクラフティ。焼きたてぐつぐつでまだ泡立っています。私の写真じゃ伝わらないけども。
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